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映画 『愚行録』

映画 『愚行録』 を観る。

語り手の言葉たちを見逃すものかと、

終始アンテナ立ててた気がします。

その言葉たちは見事なまでに自由で

「事」が息を吹き返す感じで、で、これを画にするって。

気付けば見入ってましたね。

そして更に凄いのは、序盤オープニングの10分とラストとの兼ね合い方と

タイトルバックの現しかた。

インパクト、ハンパないです。

主人公は週刊誌記者・田中武志(妻夫木聡)と妹・光子(満島ひかり

光子は育児放棄の罪で逮捕拘留中。精神鑑定にかけられる。

物語は、光子の拘留中の現在と、ある事件が起こるまでの過去が

時間軸になって進んでいく感じかな。

進め方がこの映画の特徴で特色。

ある事件を語る。

第三者的存在に、事語る。

その「事」を知らない存在に話す有利さを利用した身勝手さ。

語り手は、無意識なまでに愚かな感情を言葉にする。

恐ろしい…。

聞き手に従事してるふりをしてる妻夫木聡の演技

息をしていないようにすら見えてしまう、時が止まったままのような演技

が、一瞬息をする演技。

まだ少し深みは欠けるが、

こっちもいける俳優になってきてると、みた(上からでスミマセン^^;)。

仔犬のように無邪気な笑みを浮かべながら、空っぽな会話を交わす満島ひかり

動かずにあれだけの演技が出来るって、何者ですかね?

こっちにもプツっと線がキレる音が聞こえる演技、背筋がゾクっとしましたわ。

けっして観終え後の感情は良くないし、穏やかさゼロだけど、

この役者さんたちの言葉たちを、

もう一度じっくりと回収しながら観進めたいって思える、尾を引く映画でした。

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