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選抜高校野球、山口県代表宇部鴻城高校初戦に挑む!!

3月25日(土)、第89回選抜高校野球大会は大会5日目、雨で1日順延した

1回戦最後の試合に中国地区王者山口県代表宇部鴻城高校が初戦を迎えた。

昨秋投打に強さを見せつけて山口、中国を制し中国地区王者として堂々の選抜出場を

決めていた宇部鴻城、これが3度目の選抜出場だが過去2回は初戦敗退。

だが今年は4人の継投に大会注目野手嶋谷を中心とした強力な打線は2年前の選抜以上と

言われていて期待も大きい。

…だが対戦校は近畿地区大阪代表大阪桐蔭高校

言わずとしてた高校野球の超名門校。驚異的な甲子園での勝率を誇り

過去に初夏連覇、多数のプロ野球選手を輩出。今大会も当然優勝候補の1つに挙げられている。昨秋は実力はありながらも大阪、近畿で優勝できずそのため勝ちに対する熱は非常に高い。140キロを超える速球派の投手陣にすべてにおいて能力の高い野手陣。名将西谷監督の采配に多くの観客が桐蔭を観に来ているというアウェー感。そして選抜は初戦敗退が一度もないという。すべてにおいて格上なのは間違いない。

思えば昨夏も山口代表は大阪代表履正社と当たって敗れている。籤運を言ったらキリがないが…だが試合はなにが起こるかわからない!俺たち山口県民は全力応援あるのみだ!!

午前9時、土曜日、桐蔭の試合ということもありかなり多い観客の中試合開始。

先攻は宇部鴻城大阪桐蔭の先発はエースナンバーの徳山。

出塁率の高い上位打線が出塁して4番の嶋谷で返す宇部鴻城の攻撃パターンで攻めたい

ところだったが徳山の投球の前にあえなく三者凡退となってしまう。

球速は130キロ台だが宇部鴻城の打線がかなり詰まらされている印象。

その裏、大阪桐蔭の攻撃。宇部鴻城は先発はエースナンバーの左腕早稲田。

昨秋このエースの力が宇部鴻城中国制覇の原動力となった。この投球が

果たして大阪桐蔭にどれだけ通用するかが試合の鍵となる。

大阪桐蔭は1番藤原。その3球目、振り切った鋭い飛球が左中間を襲う。

フェンスまで到達した長打でいきなり無死2塁のピンチを招くと

続く宮崎にも四球を与えてランナーが溜まる。続く中川がバント。これを取った

早稲田が3塁へ。バント阻止のフォースアウトかと思ったが低い送球がサードのグラブを

弾きアウトに出来ず記録は早稲田のフィルダースチョイス。なんと無死満塁。

ここで4番山本。バッテリーは勝負に行くが球を見極められ押し出し四球で

先制点を与えてしまう。

続く5番根尾には痛烈な打球をライト前に弾き返され2点タイムリーヒット

ここで早くも宇部鴻城尾崎監督が動く。早稲田をマウンドから降ろして

一塁手の荒武をマウンドへ。一塁には10番の山本。まさかエースの早稲田が

1アウトも取れずにマウンドを降りることになるとは…一番悔しいのは早稲田だろう。

2番手左腕荒武も6番山田に四球を与え満塁。続く7番福井をセカンドゴロに打ち取り

やっと1アウト。しかしこの間に3塁ランナーが還り4点目。

さらに続く坂之下にタイムリーを打たれ5点目。なんとか後続は打ち取ったが

初回まさかの5失点。ビッグイニングを作られてしまった。

回は浅い。なんとか反撃をと2回表は先頭打者主将であり注目打者嶋谷。

ここで打って流れを変えたいところだが相手バッテリーはマークしていたかのように

厳しい攻めの投球で嶋谷に自分の打撃をさせなかった。最後は外の変化球を打ちに行って

ライトフライに打ち取られた。だが続く荒武が高めのボール球を打ってレフト線へ落ちる

ヒットで出塁。この日初ヒットが早い回に出た。ここから反撃としたいところだが

後続が凡退しこの回無得点。

2回裏、1死から3番中川がライト前へ痛烈なヒット。これをライト百留が少し処理を

もたつく間に2塁へ。やはり隙を見逃さない。その後四球などで2死1、3塁から

6番山田がセンター前に弾き返し6点目を奪われる。

3回表、宇部鴻城の攻撃は大量リードということもあり

ストライク先行で投げる徳山の前に内野ゴロ2つと内野フライに打ち取られ三者凡退。

3回裏、1死から9番徳山に2塁打を打たれるも後続を打ち取り初めてこの試合

大阪桐蔭のスコアボードに0が入る。

4回表、宇部鴻城は2イニング連続の三者凡退。大阪桐蔭エースの徳山の投球が冴える。

4回裏、

大阪桐蔭は1死から4番山本がライト前へヒット、盗塁を決め

2死2塁から打者は6番山田。バッテリーの配球は外中心だったが

ここでインコースへいい球が行ったのだがそれを山田が捉えた。

引っ張った打球がライナーでレフトスタンドへ。

2ランホームランで8−0。決して甘い球ではなかったのだが…

これが優勝候補の実力なのか。

5回表、宇部鴻城は先頭の荒武がこの日2本目となるレフト前ヒットで

出塁。初めて無死でランナーを出すと続く打田が四球でランナーが溜まる。

8点差だが続く正木が一塁前へバントを決めランナーを進める。

まずは1点を返したい。続く山本が死球を受けなんと満塁。

ここで2、3点返せば面白くなる。

だがここで楢木が一塁ゴロ。3−2と渡り一塁へ転送されダブルプレーかと

思われたがここで送球が楢木に当たりダブルプレーは免れ2死満塁。

打者は1番古谷。その初球。中に入ってきた球を思い切り引っ張って長打かと

思ったが3塁後方のアルプス席に飛び込むファール。タイミングが少し早かったか。

2球目で追い込まれると3球目のボール球のスライダーを振って三振。

最大のチャンスを逃してしまう。

すると5回裏、1死から9番徳山にヒットを許すと

1番藤原の打球はセカンドゴロ。ダブれると思ったがこれをセカンド楢木が大きく

弾くエラーで1死1、3塁。続く2番宮崎の打球もセカンドゴロ。

今度こそダブルプレーと思ったがなんとこれをまたも楢木が弾いてしまう

イムリーエラーで3塁ランナーを返してしまい9点目。さらに1、3塁。

3番中川のセカンドゴロの間にまたも1点追加しとうとう大阪桐蔭10点目。

この回はらしくない守りのミス連発で不本意な2失点となった。

6回表、先ほどのイニング制球を乱しかけた徳山だったがこの回は落ち着き

三者凡退。注目の4番嶋谷も外の球を無理に打ちにいったような打撃で

一塁フライでまだノーヒットだ。

6回裏、5イニングス投げた荒武に代わって3番手でこの日ライトを守っていた

百留をマウンドへ。この百留も昨年夏控え投手として投げている左腕。

この回甲子園初登板となったが多少球が高めに抜ける場面もあったが

直球に勢いがあったように思える。外野フライ2つと内野フライで初めて大阪桐蔭

攻撃を三者凡退で終える。

その流れで反撃したい7回表の宇部鴻城だったが

この回も内野ゴロ2つに三振と大阪桐蔭エース徳山に付け入る隙がない。

7回裏、劣勢の中、百留の投球が冴えわたる。

先頭の坂ノ下から三振を奪うと代打加藤も空振り三振と

連続三振を奪う。藤原もライトフライに打ち取りなんと大阪桐蔭から

2イニング連続の三者凡退。これは凄い。

8回表、大阪桐蔭は前の回代打を出したこともありエース徳山に代えて

2番手香川をマウンドへ。この香川も非常に球威のある投手。

簡単に2死後連続四球で1、2塁。しかし続く百留がセカンドゴロに倒れ

無得点。ホームが遠い。

8回裏、代打西島が四球で出塁、盗塁で2塁へ。続く中川を三振に打ち取り

1死2塁。ここで4番山本の打球はショートへ。これで2アウト…

と思ったらなんと名手嶋谷が後ろへ逸らしてしまうまさかのタイムリーエラーで

11点目。続く根尾をファーストフライに打ち取った百留はここで交代となったが

大阪桐蔭相手になんと2回3分の2をノーヒット自責点0に抑える大好投。

昨年の山口大会を観ると球威があるが制球が不安定だった印象が強かったが

この日は直球のキレよし、右打者にチェンジアップ、左打者にスライダーと

見事に決まって全国トップレベルの打者を打ち取った。昨年から一番成長した投手

だったのは間違いない。全国の高校野球ファンからも高評価だった。

続く4番手は木下。こちらも昨年夏から投げている控え投手で今日唯一の右投手。

先頭に四球を与えるも7番福井をセカンドゴロに打ち取り甲子園のマウンドでアウトを

取った。

9回表、最後の攻撃。

大阪桐蔭は3人目の投手柿木が登板。

怪我でベンチ入りを外れた正捕手の岩本に代わってベンチ入り。

西谷監督は一番調子のいい選手を選んだとのこと。

先頭は4番嶋谷。ここまでノーヒット。今大会注目打者、ドラフト候補に名をあげられながらここまで実力を出せたとは言い難い。なんとか1本を、だが結果は三振。

結局ノーヒットに終わった。

続く荒武も打ち取られこれで2死。代打横山を送りこの横山が四球を選んだ。

続く正木は肘に当たる死球で1、2塁とし最後のチャンスが巡ってきた。

ここで打者は代打板橋。声は一番大きいとのことで打席内でも大きな声をあげて

気合を入れる。だが最後は詰まらされたセカンドフライに倒れゲームセット。

11−0で大阪桐蔭が初戦突破。宇部鴻城は初戦敗退となった。

試合を振り返ってみて

インタビューで尾崎監督が答えた「攻撃も守備も全国レベルじゃなかった」

厳しいがそう思われてもしかたない試合だった。解説は「点差ほど実力差はない」

と言ってたが2ランクぐらい大阪桐蔭は上だった。

大阪桐蔭の投手陣は球速は言われたほどではなかったが

打者はみんな詰まらされ自分たちの打撃はできなかった。嶋谷がマークされていたのは

間違いないが他の打者がまともに外野にも飛ばせなかったことなど考えると打撃力の

差は明白だった。宇部鴻城中国地方屈指の打線なのは間違いないが全国優勝を狙う

チームとはまだまだ差がある。特に大阪桐蔭は1〜6番のうち5人が2年生だ。

毎年山口県代表が比較される体格、スイング、打球の速さ、飛距離、経験。この辺りは

どうしてもなかなか差が埋まっていかない。

守備に関しても大阪桐蔭はノーエラー。しかもほぼ完璧に打ち取られていたため

ファインプレーすらなかった。反面宇部鴻城は4失策。エラーがすべて失点に絡んで

しまう。正直最後の3点は完全にいらない点で守れたと思っている。

投手陣はエースの早稲田がまさか1アウトも取れずに降板する事態になるとは思ってもみなかった。初回の藤原に長打を打たれて完全に飲まれたというようなコメントがあったが

大舞台の緊張や相手のプレッシャーが想像以上だったのだろうか。その後の野選や制球難を誘発したのは大阪桐蔭の力でもあると思う。

何度も言うようだけど宇部鴻城山口県では常に上位に位置する強豪であり

過去3年間で2回も中国大会優勝の実績がある。その宇部鴻城がここまで

力の差を見せつけられる試合で負ける。これが全国上位の力であり

山口県勢が越えなければならない壁であること。

これは山口県全学校に言える問題だと思っている。

宇部鴻城は必ずやこの敗戦を糧に成長するだろう。

500人の宇部鴻城の応援団と共に戦った宇部鴻城野球部の皆様お疲れ様でした。

だけどもう春季大会も始まる。打倒宇部鴻城を掲げ甲子園を目指す山口県

戦いに期待したい。

そして夏は我が母校が甲子園を掴む!!