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日記×大和撫子(14)

鎌倉時代の女性。

今回紹介するのは、伊賀局(いがのつぼね)、またの名を亀菊だ。

白拍子と呼ばれる男装の舞姫である彼女は、静御前のような存在と思っていただければよい。

ただし、静御前の相手が源義経であるのに対し、亀菊の相手は後鳥羽院だった。

後鳥羽院が亀菊に与えた所領の地頭をやめさせるよう、鎌倉幕府に言ったのに対し、鎌倉幕府が拒否したのをきっかけに承久の乱が起きたと言われている。

しかし、その割には亀菊その人の人柄は見えてこない。

そこで調べてみると、亀菊は僧侶と密通事件を起こした過去があった。

後鳥羽院と僧侶に、二股をかけていたのだ。

だが、何だかんだで後鳥羽院は亀菊とよりを戻している。

そして、所領まで与えられるほど、寵愛を再び取り戻している。

これが江戸時代なら、淫婦だの姦婦だの言われて、不義密通として処刑されてもおかしくはないのだが、鎌倉時代の宮廷の判断は非常にさばけていて、男も周囲もヒステリックにはならない。

例えば、後鳥羽院は、后の一人が義父と密通事件を起こした時も、不快感を示したが、后を処刑していない。

鎌倉時代は、江戸時代と比べて、女に裏切られても許す度量のある男性が多い時代だったようだ。

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