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>3.トランスジェンダーの壮絶な実態>“LGBTQ”>トランスジェンダーの人権はまだ十分に守られているとは言えない。トランスジェンダーのトイレ利用問題は、その象徴的な出来事といえるかも>

【前の日記より】

3.トランスジェンダーの壮絶な実態

周知のことかもしれないが、“LGBTQ”について説明しておく。日本では“LGBT”と書くのが普通であるが、最近、アメリカでは”LGBTQ”と表現されるようになっている。”L”は「レスビアン」、”G”は「ゲイ」、”B”は「バイセクシャル」、”T”は「トランスジェンダー」を意味する。最後の”Q”は「クイアー(Queer)」で、その意味は性的なマイノリティという意識はあるが、まだどこのカテゴリーに属すのか判断できないでいる人を指す。ただ、意味は同じだが、”Questioning”の”Q”だとの説もある。

現在、アメリカでは”LGTBQ”の状況を概観すると、LGBTQの人口は約1000万人、人口比で約4%を占め、社会的に無視できない存在になっている。おそらく筆者の感覚では、実数はもっと多いのではないかと思われる。それにも拘わらず、学校や職場でLGBTQの権利を守る連邦法は存在していない。州別にみると30の州では性的なオリエンテーション(sexual orientation)に基づく差別を禁止する法律はあるが、28の州にはそうした法律は制定されていない。むしろ最近ではLGBTQに対する反発も強まっており、2017年1月現在で19の州で50件を超える「反LGBTQ法」が提出されている。

アメリカにおけるトランスジェンダーの実情について紹介しておく。資料はNational Gay and Lesbian Task Forceの調査報告「Injustice at Every Turn― A Report of the National Transgender Discrimination Survey」による。調査対象は6450名。アンケート方式による調査で、トランスジェンダーが置かれている社会的、経済的な状況がいかに厳しいかが明らかになっている。同報告は「トランスジェンダーの回答者は極めて厳しい貧困のなかで生活している」と指摘している。年収1万ドル以下が15%を占める。一般の人の場合、その比率は4%であるから、その比率の高さが際立っている。10万ドル以上は14%だが、一般の人の場合、25%であるから、富裕層でも大きな差が付いている。自殺を図ったことがあると答えた回答は、実に41%に達している。

義務教育時代にいじめにあったことのある人は78%、肉体的に攻撃されたが35%、性的な暴行を受けたが12%であった。その結果、15%が義務教育から脱落している。そのことが低所得の要因のひとつになっている。47%が職場でもトランスジェンダーを理由に採用されなかったり、解雇されたり、昇進で差別された経験があると答えている。差別を怖れて71%がトランスジェンダーである事実を隠すか、性転換を遅らせている。正規の仕事に就けないため、16%がドラッグの売人や売春を行っている。19%がアパートの賃貸を拒否された経験があり、11%が一時期にホームレスになったことがあると答えている。自分の家を持っているのは32%で、全国平均の67%の半分以下である。19%がトランスジェンダーを理由に医者から診療を断られた経験がある。病気になったとき差別を受けたと答えた人が28%、医療費が払えず医者に行かなかったが48%である。調査からトランスジェンダーの壮絶な生活の状況が明らかになっている。

もうひとつの調査も紹介しておく。The National Center for Transgender Equityの「The 2015 Report of the U.S. Transgender Survey」である。その調査によれば、35%がお金がないために書類上で名前の変更ができなかったと答えている。32%が身分証明書の性と自分の姿が一致しないかったため、嫌がらせを受け、サービスの提供を受けることができなかったと答えている。55%が保険会社から性転換の手術代の支払いを拒否され、23%がホルモン治療の費用の支払いを拒否されたと答えている。幼稚園から高校の間にトランスジェンダーと分かった時、77%が何らかの嫌がらせを受けたと答えている。

LGBTQの中で最も厳しい差別に直面しているのは、トランスジェンダーであることは間違いない。この20年でアメリカ社会では同性愛者はそれなりに市民権を得たが、それ以前は同性愛者であるとカムアウトすることは、社会的地位を失うことを意味した。それと比べると、トランスジェンダーの人権はまだ十分に守られているとは言えない。トランスジェンダーのトイレ利用問題は、その象徴的な出来事といえるかもしれない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakaokanozomu/20170307-00068430/

トランスジェンダーとは 〜 多様な性自認性同一性障害との違い 〜

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近年、LGBTという言葉を目にする機会が増えました。レズ、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダーの略です。多くの人にとってこの中で一番聞き慣れない単語…それはおそらくトランスジェンダーではありませんか?

今回はそんなトランスジェンダーの「グラデーションな性のあり方」を説明します。

子育て・ライフスタイル

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参照 : doctors-me.com

要チェック項目

□生まれた時の性別と、自分で認識している性別が異なる人のこと

トランスジェンダー性同一性障害は似ていますが同じではありません

□一口にトランスジェンダーといってもその性のあり方はさまざまです

トランスジェンダーとは?

トランスジェンダーという言葉の意味から見ていきましょう。

トランスジェンダー(Transgender)は、ラテン語で「乗り越える」や「逆側に行く」を意味する「トランス」という言葉と、英語で「社会的性別」を意味する「ジェンダー」との合成語です。

ここから直訳すると「逆側に行く性」「性を乗り越える」といった意味になります。

一般的には、生まれた時の性別と自分で認識している性別が異なる人のことを意味します。

テレビでオネエタレントなどと呼ばれる人々が活躍していますし、こういった人々に対する理解も現代では進んできているのかもしれません。

ですが、いわゆる男性から女性になっている以外の人々や性的マイノリティ、トランスジェンダーと呼ばれる人々への理解はいまだに少ないでしょう。

また、一口にトランスジェンダー、性的マイノリティとはいっても、そのパターンは個人の数だけあり、様々です。

そういった多様な性について解説します。

トランスジェンダー性同一性障害との違い

トランスジェンダーという言葉の意味するところと似ている言葉に「性同一性障害」というものがあります。

こちらのワードもニュースなどで見かけることが多いので、ご存知の方も多いでしょう。

トランスジェンダー性同一性障害、と考えられてしまいがちですが、両者は似ていますが同じではありません。

性同一性障害とは

性同一性障害」というのは、医学的な疾患名です。自分の身体の性別と自分の気持ちの性別が異なり、時には性の適合を願うこともあるという状態、に対する病名です。

性自認と異なる自身の身体に対する違和感や嫌悪が強い状態、ともされます。

こういった性同一性障害をかつてはトランスセクシャル(性転換症)とも言いました。セクシャルは生物学的な性別(SEX/外性器などによって区別される身体的性別)を表します。

ジェンダーは社会的性別(男らしい/女らしい)を表します。

両者の違い

トランスジェンダー性同一性障害の違いは、簡単に言うと、心と身体の性別を一致させたいと願っているかどうか、ということになります。

一方トランスジェンダーでも、自分の身体の手術を望まない人もいるのです。そのため、トランスジェンダーと言う言葉は性同一性障害という言葉よりもより広義に使われています。

ただし日本では、性別適合手術を受けたり戸籍の変更をするためには、性同一性障害と医師から診断を受けることが条件となっています。

そのため、トランスジェンダー性同一性障害ということが多いかもしれません。

これら性に関する概念は時代とともに、また国によっても様々に異なっており、それと同じように使用される言葉も変化が著しいです。現在では広くトランスジェンダーと言う言葉が広義に使われています。

トランスジェンダーの多様な性自認

さて、トランスジェンダーは広い意味だとご説明しました。この中には性同一性障害だけではなく、もっと多様な人々を含みます。

クロスジェンダー

性別に対する意識が、男性/女性どちらでもないと感じる人々のこと。中性、無性、両性、または性別に対して流動的な人を表します。

これは日本独自に使われている言葉で、英語では「Gender queer/ジェンダークィア」に相当すると考えられいます。

クロスドレッサー

異性装者を表します。男性が女装、女性が男装している人のことです。以前はトランスヴェスタイトとも呼ばれていました。

見た目と気持ちの性別が一致しているが、身体の性別は一致していない人々がこれに当てはまります。有名人ではIKKOさんやミッツ・マングローブさんなどです。

また特別な用語はありませんが、「見た目と身体の性は一致していても、気持ちの性は別」という人々もいます。

彼らは積極的に手術や服装を変えたりはしません。

有名人でいうと、クリス松村さんや小椋ケンイチさん(おぐねー)などが知られています。

トランスジェンダーであることと性的指向は関係ない

トランスジェンダーLGBTという用語で表されることがあります。いわゆる性的マイノリティと表現されるのです。

・L(レズビアン)は女性の同性愛者

・G(ゲイ)は男性の同性愛者(ただし同性愛者全般を意味することもある)

・B(バイセクシャル)男性・女性どちらにも魅力を感じる両性愛

・T(トランスジェンダー

それぞれの頭文字の意味はこのようになりますが、性的指向を表すLGBと性自認を表すTとは本来混同されるものではありません。

もちろんトランスジェンダーだからといって同性愛や両性愛にくくられるものでもないのです。ですから一部の人はLGBTという用語を好まない人もいます。

例えば、身体は男性/気持ちは女性の人が男性を好きになるのが同性愛なのか異性愛なのか、ということは簡単に決めつけられるものではないのです。

逆もまた同様ですし、もちろんトランスジェンダーにおいても性的な指向は人によって違いますし、一概にはくくれません。

トランスジェンダーも気持ちが変化することも

トランスジェンダーの人々も、時間が経つにつれて気持ちに変化が現れたりすることはあります。当然ですね。

かつては自分の性自認と異なる身体に嫌悪を感じていなかったとしても、やっぱり同じ性にしたいと性転換手術を選択したり、

これまでは自分の性に対する違和感を抑え込んでいた人が、本来の性別になろうとしたり、などです。当たり前のことですが、人ですから成長や周囲の環境、様々な要因で気持ちや考えに変化は訪れます。

最近男性から女性への性別適合手術を受けたことで話題になったKABA.ちゃんは、以前は身体を変えたいとは思っていなかったと話しています。

このように、一見すると男性/女性と二元的に考えられがちな性別ですが、実はその多様性は様々です。

トランスジェンダーのこれから

いかがでしょうか?これまで知らなかった方には驚きがあるかもしれません。

ですが、LGBTの人々は20人に1人の割合で日本の社会に存在します。けして遠い世界の話ではなく、あなたの隣人の話なのかもしれないのです。

性はグラデーションであるという言葉がありますが、トランスジェンダーと一口に言ってもその当事者のタイプは様々ですし、それぞれの個性ともいえるようなものかもしれません。

しかしそういった性的マイノリティに対する周囲の人たちの偏見や思い込み、間違った理解や決めつけに苦しんでいる人も多いのが事実です。

こういった問題に対して、現在では少しずつながらも議論や理解が進んでいます。将来的にはこういった多様性が広く受け入れらるようになっていくかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)

出典:トランスジェンダーとは 〜 多様な性自認性同一性障害との違い 〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー

http://up-to-you.me/article/2422

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